Kotone Hori

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堀琴音プロインタビュー(前編)

堀琴音プロインタビュー(前編)

2015年シーズンの自己採点は100点満点で60点

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2014年8月1日に日本女子プロゴルフ協会の86期生としてプロ入会し、ツアープロとしての道のりを歩み始めた堀琴音プロ。2015年シーズンがフル参戦1年目となったが、33試合に出場して24試合で予選通過。5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン5位タイ、6月のサントリーレディスオープンゴルフトーナメント7位タイ、11月の伊藤園レディスゴルフトーナメント3位タイと、3度のトップテンフィニッシュを果たし、2930万5142円の賞金を獲得。賞金ランキング33位で、上位50位までに与えられる賞金シードを獲得した。

客観的に見れば、ツアー本格参戦1年目で賞金シードを獲得したことは十分に立派な成績だと思うが、堀プロ自身は今シーズンの成績をどのように評価しているのだろうか。本人に自己採点してもらったところ、「60点」という答えが返ってきた。「今季は(レギュラーツアーで)初優勝という目標を掲げていて、それは達成できなかったんですけど、賞金シードも目標の一つと考えていたので、その目標が達成できたので合格点です」と白い歯を見せた。

堀プロは今シーズンの出場権をかけた予選会のクォリファイングトーナメント(QT)で45位という順位に終わり、全試合に出場できる保証はなかった。前半戦は日照時間が長いためQTランキング45位でもほとんどの試合に出場できるが、後半戦は日照時間が短くなるため出場できる選手の数が少なくなり、出場機会が減ると見られていた。しかしながら、トーナメント開催週の月曜日などに開催されるマンデートーナメントで出場権を獲得。自力で試合数を増やしたことで、全37試合中33試合に出場できた。これも賞金シード獲得の大きな原動力となった。

優勝したいと口にしながらも内心は不安でいっぱいだった

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プロテスト合格前のアマチュア時代から、堀プロはツアーで目ざましい活躍を繰り広げてきた。2014年5月のサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで4位タイに入ると、中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン8位タイ、リゾートトラストレディス8位タイと、3試合連続でトップテンフィニッシュを果たし、7月にはステップ・アップ・ツアーのABCレディースでアマチュア優勝も達成した。そんな成績を見て、周囲はレギュラーツアーでもすぐに優勝できるはずだと期待し、堀プロ自身も「優勝したい」と公言してきた。

しかし一方で、今シーズンを迎えるにあたり、「『優勝したい』と口にしながらも、『本当に優勝できるのかな?』と思っている自分もいて、どんな1年になるのかまったく想像がつきませんでした」と、当時の心境を振り返る。

「アマチュア時代に優勝争いしたといっても、正直なところ何も考えずに勢いだけでやっていたらスコアが良くて、気がついたら優勝争いしていたという感じでした。また、アマチュア時代は出場する試合にピンポイントで照準を合わせることもできました。でも、プロになったら毎週、試合があるわけで、そうなると何も考えないということはなかなかできませんでした。しかも、試合が毎週あるということは、調子がいいときばかりでなく悪いときのほうが多いわけで、『そんな中でトップテンに入れるのかな?』と、不安でいっぱいでした」

その不安は悪い形で的中する。開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、予選通過に1打及ばず予選落ちを喫すると、第2戦のヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップと第3戦のTポイントレディスゴルフトーナメントでも予選を通過できず、3試合連続予選落ちでスタートダッシュに失敗してしまった。

「QTランキングが45位だったので、後半戦にはあまり出られないと思っていました。早く上に行きたいという気持ちがあったのに、最初の3試合でつまずいて、ゴルフをやってきた中で一番落ち込みました......」

ここで堀プロは、目標を下方修正する。「優勝したいというよりも、まずは予選通過から始めようと思って、予選通過を目指すことにしました」

すると、次第に予選を通過できるようになってきた。ただ、せっかく予選を通過しても、最終日にスコアを崩して上位に進出できない試合が続いた。同じ失敗を何度も繰り返して反省する日々だったが、ツアーに慣れてくるにしたがって成績も上向いてきた。そして、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで5位タイに入ったことが大きな自信になった。

「ツアーに慣れるまでは、ミスしたときに焦ってしまい、落ち着きがなくなることが多かったんです。ツアー生活を長く続けている人たちは、ミスをしても切り替えが早いし、周りが見えていると感じました。私もミスをしたからといって焦ることなく、落ち着いてプレーしなければならないと気づきました」